ドライブレコーダー付ける人が増えているらしいけど、お金出してまで必要あるの?
今回はこんな疑問をお持ちの方の悩みを解決できる記事になっています。
ドライブレコーダーが登場した当初の目的は交通事故の証拠映像を残すことだったはずです。
ところが近年あおり運転被害がメディアを賑わすと、その証拠映像を残すための道具としてさらに必要性が増しました。
さらには交通事故やあおり運転などの交通関係の証拠映像にとどまらず、街で起きた刑事事件すら解決してしまう「動く監視カメラ」としての役割までできます。
事が起きてからはもちろんですが、カメラに撮られているということで自分自身が安全運転になるなどの交通事故への抑止力もあり、ドライブレコーダーの設置によるメリットは計り知れません。
しかも安いものでは数千円からあります。
【快適生活】ドライブレコーダー特集この記事ではドライブレコーダーが無いと実際にどう困るのかという実例から、設置による様々なメリットまで詳しく解説しています。
必要かどうか迷っている方は最後まで読んでいただければ結論が出せるはずです!
交通事故の証拠になる
交通事故の証拠といっても警察の現場検証で十分じゃないの?
こういう意見もあると思いますので、実際に私がドライブレコーダーをつけていない時代に交通事故に遭い困った体験を紹介します。
人は嘘をつく
ある雨の日の夕方、私はお客さんを乗せて目的地に向かっていました。
渋滞にはまり停車していると後ろからドンという衝撃がありました。
追突された!
事態はすぐに把握できましたが、大したことないとすぐにわかるくらいの軽い衝撃でした。
とはいっても一応交通事故なので会社の事故係に報告して現場に来てもらい、加害者の80代と思われるおばあちゃんと話し合いが行われました。
結果は警察を呼ぶほどでもないので「バンパーの修理代1万円で示談しましょう」ということになりました。
一件落着と思われましたが翌日、加害者のおばあちゃんが娘さんに連れられて昨日の交通事故のことで警察に来ているというのです。
私と我が社の事故係が警察署に到着すると昨日のおばあちゃんと娘さんが待っていました。
想像するに娘さんから「警察は通しておいた方がいい」と説得されたのでしょう。
私でもそうします。
そこまでは何の問題もなかったのですが、 その後のおばあちゃんの言葉で事態が一変します。
私は事故なんてしてないよ。
えーーー!
確かに双方の車にはパッと見て交通事故とわかるような傷はついていないので、トボければ分からないと思ったのでしょう。
おばあちゃんここ警察だよ。鑑識もいるよ。
すぐにバレるような嘘に腹が立つどころか哀れな気持ちになりました。
結果は・・・
やはりそんな嘘などすぐにバレると気付いたのか、あっさりと犯行(?)を認めました。
- 追突なので過失割合は100対0
- 怪我人なし
なので被害者側(タクシー)のバンパーの修理代を加害者に請求するという単純な話で落ち着きました。
もしおばあちゃんが自分の車を修理して証拠隠滅した上で「事故はしてない」と主張していたらややこしい事になっていたでしょう。
今回の交通事故はしらばっくれたところで車の傷を見れば何があったのか後日でも想像がつきます。
しかし
- 信号が何色だったのか?
- 一時停止したのか?
などはその瞬間の映像か目撃情報がなければ分かりません。
相手が赤信号で突っ込んできたから事故になったのに、あとになって
俺の方は青信号だった!
と言われれば証拠映像なしで証明する事は大変です。
事故の内容によっては何百万円〜何千万円も言ったもん勝ちで変わる可能性があります。
高くても数万円、安い物では数千円で動かぬ証拠を残せるのですからドライブレコーダーは必須の装備でしょう!
【快適生活】ドライブレコーダー特集人の記憶は当てにならない
次の例もドライブレコーダーがなかった頃の事故で、私のタクシーが優先道路を走っている時に相手の車が一時停止の標識がある脇道から出てきて接触しました。
交差点で過失割合が100対0というのは難しいところだったと思いますが、私のタクシーの左後方かなり後ろに接触したということで私の過失はゼロということになりました。
この交通事故も人身事故ではないので、タクシーの修理にかかった費用を加害者側が全額支払うという単純な話です。
警察による現場検証も無事に終わり一件落着かと思われました。
しかし数日後に先日の交通事故の供述調書を取るから警察署に来るよう連絡がありました。
現場検証の時に話しているのにな?
と思いましたが呼ばれたからには行くしかありません。
ということで警察署で先日の交通事故のことを一から詳細に説明します。
警察の方から
相手の車は停止線の前できちんと一時停止していましたか?
あなたの車は時速何キロで走っていましたか?
などの質問を受けますが記憶が危うい。
というか先日のことでそんなに詳細に覚えていないので思い出すのに苦労しました。
このように加害者も被害者も曖昧な記憶で調書を作るので100%が真実ということはないでしょう。
ドライブレコーダーの映像証拠がどれほど重要かということがわかりますね!
あおり運転の証拠・抑止力になる
最近ニュースでよく取り上げられているドライブレコーダーに映ったあおり運転被害の実態を見て購入を決意した方も多いのではないでしょうか。
あおり運転の被害に遭い、証拠映像が無い場合どうやって証明しますか?
加害者が「はいやりました」とあっさり認めるでしょうか?
実際にあおり運転かどうかの線引きは非常に難しいです。
後ろからあおられたと訴えても、実際に何メートルまで接近してきたのか?
例えば後ろ5メートルまで接近されたと訴えたとして、双方時速60km で走っているならあおり運転になるでしょう。
しかし双方時速10kmくらいで渋滞していたのなら、それくらい接近してもあおり運転にはなりません。
前に割り込んできたと訴えても、実際に何メートル前に割り込んできたのか?
同じ5メートル前に入ってきても時速60kmで流れている時に入って来れば割り込みになるでしょうし、 時速10kmで渋滞している時なら割り込みにはならないでしょう。
結局は時速も車間距離も加害者と被害者の曖昧な記憶からの供述に頼ることになります。
ということはドライブレコーダーの映像なしにあおり運転を立証することは非常に難しいと思われます。
交通事故の場合はドライブレコーダーの映像がなくても、車の破損状態やタイヤのスリップ痕などからある程度何が起きたか想像することができます。
ところがあおり運転の場合はそんな物的証拠がないのでドライブレコーダーの映像証拠頼りになります。
設置してあれば音声も映像もバッチリ証拠として残るので、事件が起きた時には力強い味方になってくれます!
自分が安全運転になる
私のタクシーにドライブレコーダーがついてから数年になりますが、それ以前と比べると随分と安全運転になりました!
空車のときはのんびりと安全運転しているのですが、お客さんに急かされて
電車の時間に間に合わないから急いでくれ!
などと言われると無理な割り込みもしていたでしょうし、前にノロノロ運転の車がいるとどうしても車間距離が近くなってあおり運転と言われても仕方ない運転をしていたと思います。
ところがドライブレコーダーが付いてからは常時録画されているということで、常に誰かに見られいてるような気がして危ない運転ができません。
実際に我が社の上司は運転手がどんな運転をしているかたまにドライブレコーダーの記録をチェックしているそうです。
その事が頭の片隅にあるのでどうしても安全運転になります。
ドライブレコーダーは実際に交通事故が起きてしまった時の証拠にもなりますし、カメラに撮られているということで自然と安全運転になります。
社会貢献もできる
よくニュースなどで「ドライブレコーダーの映像が決定的な証拠となり犯人が逮捕されました」との報道があります。
事件の目撃証言といっても人の記憶は曖昧でそれほど当てにならないですし、嘘をつく可能性もあります。
その点防犯カメラやドライブレコーダーなどの映像は決定的な証拠となりえるので、何か事件があるとタクシー会社に警察から問い合わせがあることがあります。
我が社だけでも何十台というドライブレコーダー付きのタクシーが走っているので、今までに事件を解決しているかもしれませんし、これからすることがあるかもしれません。
個人の車でも決定的瞬間を捉えて事件を解決し、社会貢献できる可能性は大いにあります!
まとめ
ドライブレコーダーを設置すれば
- 交通事故の証拠になる
- あおり運転の証拠・抑止力になる
- 自分が安全運転になる
- 社会貢献できる
パッと思いつくだけでもこれくらいのメリットがありながら、安い物では数千円からあります!
相手が赤信号を無視して交通事故になったとしても、証明できなければ自分が悪くなるかもしれません。
物損事故ならまだしも人身事故では何百万~何千万と冤罪で請求される可能性もあるのです。