タクシー運転手というのは態度が悪く、クレームを受けることが多い職業というイメージがありますがその通りです(笑)。
テレビのバラエティー番組でもよく悪いタクシー運転手の話題が出ますし、私自身が客としてタクシーに乗った時にも何度も嫌な目に遭っています。
しかしよく考えてみると、酔っ払いに殴られたり強盗に遭ったりと運転手もかなりひどい目にあっています。
そんな極端な話は別としても
それはないでしょう!
といった信じられないようなタチの悪いお客さんはいくらでも経験しているので、言える範囲の軽い逆クレームを書いてみます!
「 急いでくれ!」とせかす
ある日私は会社からの無線配車で時間予約のお客さんを待っていましたが、10分過ぎても現れないのでキャンセル扱いにして帰ろうとした時にのんびりと出てきました。
そして乗り込むなり待たせた事を謝りもせず
駅まで急いでくれ!
と威圧するように言ってきました。
予約時間の10分前には到着しなければならないので無線配車が入るのはさらに10分前です。
そして予約時間から10分以上過ぎてから出てきたので、計30分以上このお客さんに使っています。
え~?こんな人いるの?
と心の中で思いました。
市街地で急ぎようがないですし事故を起こす訳にもいかないので、急発進と急ブレーキを繰り返し急いでいるフリをしながら駅に着きました。
ありがとうございました。○○円ですね。
と言うと、それからカバンに手を突っ込み財布を探し始めました。
え~?急がせといて支払いの準備もしてないの?
もビックリですが
はい、万券!
と一万円札を出す始末。
どこかで誰かが使っていた「マンケン」という言葉がカッコイイと思って使っているのでしょう。
最後の最後までイラッとさせる人でした(笑)。
「急いでくれ!」は言い換えると・・・
「ぶっ飛ばして行ってくれ!割り込みもやむなし!一時停止は大体で!赤信号はビミョーなタイミングなら全て行ってくれ!捕まるのは俺じゃないから!」
という事です。被害妄想でしょうか?(笑)
紙コップのコーヒーを持ったまま乗ってくる
バカそうな男二人組が
酒飲んだあとのシメはやっぱコレだよな!
と言いながら紙コップに入ったコーヒーを持って乗ってきました。
私は気が小さいので
こぼさないで下さいよ!
と注意することが出来ないので仕方なくゆっくりと走り出し、右左折の時も出来るだけゆっくりと慎重に運転していました。
しかし高速道路じゃあるまいしずっと平らな道が続くわけもなく、小さな段差で
「ドンッ!」
となって、後ろのお客さんから
あっ!
当然のようにコーヒーをこぼされました。
でしょうね!
と気が小さい私は心の中で思うだけです。
もちろん二人とも謝りもせず何事もなかったように降りていき、私は仕事を中断して営業所へシーツを替えに帰りましたとさ・・・
行き先の説明の仕方が・・・
○○駅わかりますか?
とお客さんに言われ「○○駅がわからない運転手がいると思っているんだろうか?」と思いながら向かっていました。
駅に着きそうになると
この近くにローソンがあるんですけど・・・
とお客さんに言われたので
ローソンが二軒ありますけど、どっちのローソンですか?
と尋ねましたがよく分からなかったようなので続けて
駅の西側ですか?東側ですか?
と尋ねましたが
西はどっちですか?
と返ってきます。なので出来るだけ分かりやすいように考えて
郵便局の隣のローソンですか?それともスシローの隣のローソンですか?
と尋ねると
あっ!私が行きたいのはスシローです!
ガクッとなりました。
はじめから「スシローまで」と言ってくれればいいのに、なぜわざわざややこしくするのか?
スーツケースをトランクに入れさせてくれない
お客さんがスーツケースを持って乗ろうとすると、運転手の方からトランクを開けて積んでくれると思います。
目的地まで窮屈な思いをさせない為というのもありますが、車内を汚されたくない理由もあります。
タクシーの座席には白いシーツが被せてありますが、その上にスーツケースを置かれるとキャスターの汚れが真っ黒に10㎝~20㎝以上残ります。
この汚れはおそらくアスファルトのピッチ・タールを含んでいて全く落ちないんです。
どんなに濡れ雑巾でゴシゴシとこすっても、取れるどころかむしろ広がっていきます。
こうなると次のお客さんを乗せる事が出来ないので、泣く泣く仕事を中断して営業所へ戻りシーツ交換をする事になります。
小さいから大丈夫です(スーツケースが)。
とトランクに入れようとしても遠慮されるお客さんもいます。
気を使ってスーツケースを足元に置いてくれるまではいいのですが、結局降りるときに持ち上げ方が足りずコロコロとシーツに黒い線をつけていかれます。
近くに置いておきたいのなら無理強いはしませんが、運転手は望んで積んでいますのでどうか遠慮なくおまかせ下さい。
さいごに
これを言ったらどう思われるか?
こうしたらこうなるといった少し先が予想できない残念な人達の事を書いてきました。
しかしそういった人達はそもそも自分が他人に迷惑をかけている事に気付いてなく、こういった記事を読まないと思うので改善される事はないでしょう。
それを言っちゃおしまいの記事でした(笑)。
そんな難しいお客さん達も経験を積めば上手に接客できるようになります!
いちいち腹を立ててキレるような人はタクシードライバー(運転手)に向いていません。