タクシードライバー(運転手)に転職しようと情報を集めていると「きつい」とか「低収入」などのネガティブな言葉が多く出てくると思います。
一方でタクシー求人サイトでは「高収入稼げる」と宣伝しています。
高収入稼げるタクシー求人は【タクQ】 無料転職支援サービスどっちが本当なの?
現役のタクシードライバー(運転手)に現実を教えてほしい!
こんな疑問をお持ちの方の悩みを解決するために、現役タクシードライバー(運転手)のわたしが現実をお話しします。
結論から申し上げますと
どっちも本当です!
なぜならタクシードライバー(運転手)の仕事が個人事業主に近いので、働き方は自分で決めることができます。
- ダラダラと働けば「低収入」
- 頑張って働けば「高収入」
- お客さんを探して走り回っていれば「きつい」
- サボっていれば「きつくない」
全ては自分次第なので、噂は全部本当ということになります。
まぁラクで高収入な仕事なんてそうは無いでしょう。
しかしタクシードライバー(運転手)の仕事が【きつい、低収入】という噂ばかりが先行する事には理由があるので
現実を知るわたしが【徹底反論】させていただきます!
タクシードライバー(運転手)の仕事がきつくない理由
タクシードライバー(運転手)の仕事がきついと噂されるのは、勤務時間の長さからでしょうか?
長い行列に何時間も並んでいるからでしょうか?
勤務時間が長くてきつい?
タクシー会社によって色々な勤務形態がありますが
現在の私は
月24日,12時間勤務で休憩3時間となっています。
なので実働9時間となり、この時間を流し営業で走りっぱなしだと「きつい仕事だ!」というのでしょう(隔日勤務だともう少し長くなる)。
確かにこの働き方を年がら年中続けていくと思うと
こんなきつい仕事やってられない!
辞めてやる!
こんな風にすぐに辞めてしまい「タクシードライバーはきつい仕事だ!」という印象だけ残るのでしょう。
しかし実際に働いてみると分かると思うのですが、会社を出庫してから帰庫するまでは自分のやり方で自由に働くことが出来ます。
- 運転に疲れたのなら駅で付け待ちすればいいじゃないですか?
- 座り続けるのに疲れたのなら公園にでも行って散歩でもしたらいいじゃないですか?
- 睡眠不足で眠くなったのならシートを倒して仮眠をとればいいじゃないですか?
- 今日はイマイチ気が乗らないなと思ったのなら、もう家に帰ってしまえばいいじゃないですか?(笑)
勤務終了の時間に会社に帰ってくればいいだけです!
他の仕事なら一人が抜けると周りに迷惑をかける事があるかもしれませんが、タクシーの仕事は一台減ったところで影響は大した事ありません。
むしろ他のドライバー(運転手)はライバルが減って喜んでいる事でしょう(笑)。
以上のように仕事がきつかったらいくらでも休む(サボる)事が出来るので、タクシーの仕事がきついという事はあり得ません!
ただし!
体調のいい時には休んだ(サボった)分を取り返さない人はただのダメ人間ですよ!(笑)
自由(権利)にやるからには、足切り(義務)以上は売り上げるようにしましょう!
タクシーの仕事を長く続ける為には一日中全力でやるのではなくて、朝夕や深夜に頑張って暇な時間帯に力を抜くといったメリハリをつけた仕事の計画が大事です。
待機時間が長くてきつい?
駅などの長い行列に並んで二~三時間ぼーっと順番待ちをする事もあり、それがきつい仕事と言われる原因かもしれません。
私の場合はスマホをいじるのが大好きなので、ニュースや動画を見ていると一人でぼーっと待つ時間が全く苦になりません。
同僚にはポータブルDVDプレイヤーを持参して映画を見ているツワモノもいます(笑)。
本当はこんなに待たないように仕事をしなければならないのですが、曜日や時間帯さらには列車事故のアクシデントなどの想定外の事態で、長時間客待ちをしなければならない事もあります。
日頃からちょっとした時間つぶしのできる趣味(車内で出来る読書など)を見つけておくといいでしょう!
タクシードライバーが低収入とはいえない理由
私も長い事タクシードライバーとして働き、周りのドライバーの働き方を見てきましたので分かりますが
年収は完全に努力に比例します!
普通に頑張って働いているタクシードライバー(運転手)は平均年収以上に稼いでいます。
低収入だと愚痴っている人は、失礼ですが頑張っていないから低収入なのです。
具体的には頑張っている人は稼ぎ時である週末の夜に残業や休日出勤をしたり、少しでもお客さんの多いところを探して走り回っていますが、低収入の人は可能な残業時間すら使い切りません。
しかし低収入で構わない人達がいるので、タクシードライバー(運転手)の平均年収が下がります。
そんな人いるの?
と思われるでしょうが、わたしもタクシードライバー(運転手)の仕事をするまで知りませんでした。
年金受給者が平均年収を下げる
年金収入がある人はそもそもそれ程お金が必要ないので、のんびりとやっている人が多いです。
ドライバー
ワシはボケ防止の為に働いているよ
と言うおじいさんもいて、お金は必要ないけど家にいるとボケるから働いているという事です。
特に単身のおじいさんは職場に来れば人と関われるので、仕事が生きがいになっているのでしょう。
高齢者ドライバーは「一年契約で事故を起こせば契約延長しない」という条件の会社もあるので、徹底した安全運転で流し営業などの危険な運転もしません。
このように年金の足しにチョロっと稼げればいいから、本気で仕事をしないので低収入です。
大金が入ったお金持ちが平均年収を下げる
現役世代で本来なら全力で働くはずの人が、大金が入ったばかりに頑張らなくなります。
- 遺産相続で大金が入った
- 土地が市や県の再開発計画で高く売れた
- 金持ちと結婚した
こんな理由で急に大金が入ったので働きたくないけど、近所の目があるので無職はマズイ。
タクシーでもやろう
こんな動機でタクシードライバー(運転手)になった人を、私は何人も見てきました。
そんな人達の口癖が
俺仕事嫌いなんだよ
仕事をする気がないので、お客さんに「また乗ってほしい」とか「良く思われよう」というサービス精神がないのでクレームが多いです。
売り上げが少ないのは勝手ですが、クレームによって会社のお客さんが減るのでやる気のある人達にとっては非常に迷惑な存在です。
こういう人達も頑張って働かないので、タクシードライバー(運転手)の平均年収を下げます。
落ちぶれた現役世代が平均年収を下げる
現役世代はお金が必要なので、入社するとやる気と体力で一年かからずにトップクラスのタクシードライバー(運転手)に成長する人もいます!
しかし何年も働いていると前述の「仕事が嫌いでやる気のない人達」が悪魔のようにささやいてきます。
あと一時間がんばって残業してみよう!
今からねばってもお客さんいないよ
明日は気合い入れて休日出勤だ!
無理して体を壊したら何にもならないよ
このようにじわじわとヤル気を削っていきます。そして頑張ったのに運悪く結果が出ないと
だから言っただろ!
と鬼の首でも取ったように言ってきます。
その言葉に負けてしまい頑張って仕事をしなくなるのは簡単ですが「残業をしなかった分」「休日出勤をしなかった分」は確実に収入が減ります。
そのうち楽をして減った収入に慣れてしまい、「稼げない」と辞めていきます。
まとめ
タクシードライバー(運転手)が低収入といわれるのは、年金受給者などのそれ程収入が必要でない人達が平均年収を下げているのであって
現役世代で真面目に頑張って働いている人はちゃんと稼いでいます!
そしてタクシードライバー(運転手)の仕事は自分で働き方を決める事が出来るので「きつい」はずがありません。
外の仕事や立ちっぱなしの仕事もある中で、エアコンの効いた車内という個室の中で座ったまま働く仕事のどこがきついのか?
80歳のおじいちゃんが出来る仕事です。たかが知れてます!
タクシーの仕事が続けられず、すぐに辞めてしまった人は悪い事しか言いません。
長く続けている私の言葉を信じてやってみましょう!