タクシードライバー(運転手)の接客態度が悪いというのをよく聞きます。お客さんからのクレームに悩む運転手も多いです。
悪気はないんだけど接客がうまくできない。
今回はこんな悩みを解決できる記事になっています!
タクシー会社では入社後の研修期間にひと通りの接客マナーを教えますが、あくまで基本なのでこれでは不十分です。
そこで!
自称、会社で一番クレームの少ない私が少しでもお客さんに満足してもらう為に身に付けてきた、ワンランク上の接客術をお伝えします。
お客さんを乗せてから降ろすまでを一連の流れで分かりやすく具体的に解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね!
第一声で印象が決まる
私は最初にいい印象を与える事を心掛けているので
こんにちは~!おまたせしました~!
と笑顔でドアを開けると、お客さんは
あ~、いい人でよかった~!
とホッとした様子で乗ってこられます。
声のトーンは少しでも高くして、笑顔は最初は少しこわばっていても構いません。
続けていれば必ず自然な笑顔になり、そのうち意識せずとも出来るようになります。
続いて
どちらまでですか?
と尋るとお客さんが
○○までお願いします!
と返すわけですが、この時に「はい」や「了解しました」はNGです。
自分の聞き間違いやお客さんの言い間違いは日常茶飯事で、全く違う所へ連れて行ってトラブルになった例はいくらでもあります。
はい○○ですね!
と行き先を復唱する事でそういったトラブルを未然に防ぐことが出来ますし、お客さんにしても「ちゃんと伝わっているんだ」という安心感を与える事ができます。
メーターを入れるタイミング
お客さんから行き先を聞き、まだ動いてもいないのにメーターを入れるのはあまり気分のいいものではないでしょう。
その点は会社も承知していて
「数メートル走ってからメーターを入れましょう!」
という指導なのですが、あまりに遅いと
「メーターを入れ忘れてるよ(笑)」
と注意してくるお客さんもいますし、最悪の場合そのまま入れ忘れて目的地に着いてから気付いた事もあります。
お客さんを乗せてすぐに赤信号で止まるようなら、青になってからメーターを入れてあげましょう。
私はこれで何度も「気を使ってくれてありがとう」とお礼を言われました。
車内での会話
車内での会話がはずめばお客さんはもちろんドライバーにとっても到着までが楽しい時間になります。
疲れていて話したくないお客さんもいるでしょうから、私の場合は基本的に黙っていてお客さんの方から話しかけてきた時だけ会話するようにしていました。
しかしお互いに無言で、考えている事が分からないので重い空気になります。
例えば信号が黄色になり行こうか止まろうか迷ってしまい、少し急ブレーキで止まると赤信号の間
お客さん機嫌悪くなってないかな?
とすごく気になります。
お客さんはお客さんで
近い距離で運転手さんに悪いな・・・。機嫌悪くないかな?
と気にしている人もいるようですが、お互い黙っていると伝わりません。
やはりドライバーの方から声をかけて様子をみるようにしましょう。
室温
「車内の温度はいかがですか?」や「エアコンつけましょうか?」
などの言葉が最適でしょう。
お客さんを気遣っての言葉ですから安心してくれると思います。
その反応を見て会話を続けるかどうかを決めればいいと思います!
コース
「どのコースで参りましょうか?」
というのも会話のキッカケになるいい質問です。
複数のコースがあれば当然聞くことになるのですが、なくても
○○を通って行きますね!
とひと声かけると安心したのかお客さんの方から
××のほうを通ると混むんですよね!
と話を膨らませてくれる事もあります。
天気
「いい天気ですね!」
王道ですが仕事に関係ない言葉なので、上の二つがベターです。
逆にお客さんの方からの一番多い話題なので、週間天気予報くらいは頭に入れて話を膨らませる事が出来るようにしておきましょう。
お客さん「いい天気ですね!」
ドライバー「そうですね」
二人「・・・」
はダメです(笑)
最後の「ありがとうございました!」
道中にお客さんと全く会話ができず
「不愛想な運転手だと思われなかっただろうか?」
「道順に不満はなかっただろうか?」
「あれ?行き先を告げられた時、ちゃんと返事をしただろうか?」
といった不安を抱えたまま目的地に着く事もあります。そんな時はせめて最後だけでも心を込めて笑顔で
ありがとうございました!
と伝えましょう。
仮に不愛想だと思われていたとしても、最後に丁寧に頭を下げながらハッキリと
「ありがとうございました」
と伝える事で今までの悪い印象がふっ飛ぶ事もあります。
終わりよければすべてよしです。
さいごに
私は気が小さいのでお客さんから怒られたくない一心で
「怒られない為にはどうするべきか?」
を積み重ねてこのようなリスクヘッジ中心のマニュアルが出来ました。
これからはもっとお客さんを満足させることが出来るように経験を積み
「またこのタクシーに乗りたい!」
と思わせるような接客マニュアルにアップグレード出来たらと思います!
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