タクシーは忘年会シーズンは忙しそうだけど、他の時期はどうやって稼いでいるの?
今回はこんな疑問をお持ちの方の悩みを解決できる記事になっています。
確かにタクシーの仕事の繁忙期といえば12月で、一番稼げそうなことはみなさん想像がつくと思います。
タクシーの給料はドライバー(運転手)個人の能力と努力で変わりますが、当然利用客の数に最も影響を受けます。
忙しい時期があれば暇な時期もある訳で、タクシーの給料が歩合制である以上月ごとに数万円の違いがあることになります。
なのでタクシーの給料を考える場合月給だけで考えるのはナンセンスで、計画的に年間を通してどう稼いで年収を上げるかが大事になってきます。
そこで今回は各月ごとに主なイベントをあげて稼ぎやすさの評価をしていきますので、ぜひ年間を通しての売上計画の作成に役立ててください。
月別タクシー利用客の傾向
1月から順番通りに書きたいところですが、タクシーで稼ぐ時期のメインがどうしても12月になってしまいますので12月から解説していきます。
12月
一番稼げる月は皆さんの予想通り12月です!
しかもダントツです。
普段の倍以上の売り上げになる人も多いです。
忘年会が早いところでは11月後半から始まり、12月の仕事納めの日まで続きます。
お客さんが帰り始める時間になると空車のタクシーはいなくなり、お客さんによるタクシー争奪戦が始まります。
タクシードライバー(運転手)はこんなお客さんの入れ食い状態のまま明け方までノンストップで稼ぎまくります。
昔に比べるとこんなお祭り状態になる日は減ってきてはいますが、それでも12月が圧倒的に稼げる月だということに変わりはありません。
1月
12月から一転して1月は夜の街に人通りは期待できません。
お正月までにお金を使い果たして懐が寂しくなっているからでしょう。
ただし、1日だけ確実に忙しい日があります。
それは成人式の日です!
1月の第2月曜日が成人の日ですが、 私の住んでいる地域ではその前日の日曜日に成人式が行われます。
何年ぶりかの再会に話は尽きないでしょうから、「続きは夜の街で」となるのは当然です。
新成人が成人式の日に集中して夜の街に繰り出し、日曜日ということで休みのタクシードライバー(運転手)も多い。
ということでこの一日だけは需要と供給のバランスが崩れ、休む暇もないほど忙しくなります。
そして若いので信じられない体力で夜明けどころか翌日の昼まで飲み明かす人達もいます。
一昔前なら新年会で1月も結構忙しかったものですが、今日ではほとんど開かれなくなりました。
2月
年間でほぼ月収が一番少なくなる最悪の月です。
タクシーの給料は歩合制なので働いた時間が長ければ長いほど売り上げが増えやすく給料がアップします。
ということは普段の月より二日から三日少ない2月はかなりのハンデになります。
例えば一日平均3万円売り上げる人なら6万円から9万円の売り上げ減となり、歩合率が50パーセントなら3万円から4万5千円も給料が少なくなるということです。
売り上げの金額としてはあまり期待はできませんが2月16日から確定申告が始まるので、年金受給者で足の悪いお年寄りなどがよく利用されます。
深夜の時間帯をメインに仕事をしているタクシードライバー(運転手)にとっては、夜の街が賑わう要因もなく日にちも少ないということで月給としてはかなり厳しいものになります。
3月
3月はメインイベントに送別会があるのでそこそこタクシーの利用客が増えます。
夜の街では送別会の花束を持った人をちょくちょく見かけるようになります。
また週末にいい天気の日がかさなれば、 花見の行き帰りにタクシーを利用されるお客様も期待できます。
4月
4月は歓迎会のシーズンです。
近頃では送別会はやっても歓迎会はやらないといったところも多いようです。
しかし歓迎会と名前は付いてなくても、 新しく会社に入った新人を親睦の意味を込めて飲みに連れて行くというのはよくあることなので、この時期の夜の街は賑わいます。
ゴールデンウィークに入るまでにしっかりと稼いでおくことが大切です。
5月
ゴールデンウィークに入ると夜の街で稼ぐことはかなり難しくなります。
厳しい言い方をすると次に夜の街が賑わいはじめるのは夏のボーナスが入る頃です。
一般的に夏のボーナス支給日は6月中旬から7月上旬頃とされておりますが、私の住んでいる地域では7月10日が支給日という会社が多いです。
え、 約2ヶ月間も稼げないの?
と思われるかもしれませんが5月は31日までありますし(1日の違いは大きい)、6月は祝日が1日もない(タクシーの仕事は日曜祝日が稼ぎにくい)ので暇な割には給料が思ったほど大きく落ち込むことはありません。
6月
夜の街に特に忙しくなる要素はありませんが、逆に売り上げがガタッと落ちる祝日がないということで可もなく不可もなくといったところでしょうか。
梅雨に入れば傘代わりに近距離でタクシーを使うお客さんが増えるので売り上げアップが見込めます。
特に天気予報が外れて夕方から降り出すと大忙しです。
また結婚式のシーズンでもあるので、大手の結婚式場と契約しているタクシー会社は稼ぎどきでもあります。
7月
夏のボーナスが支給されれば夜の街も賑わってきます。
夏休みに入れば子供達を連れての帰省や観光など、様々な場面でタクシーの需要が増えます。
ちなみに私の会社のボーナスは月の売り上げの数パーセントを貯めておいて年に三回支払われるというものです。
ボーナスと言えるのでしょうか?(笑)。
8月
8月はボーナスも入っていますし夏休みということで比較的よく人が動くのでタクシーの需要も多いです。
ただし、はっきり言います。
盆までです!
帰省や旅行などでお金を使い果たし、盆が過ぎれば「ビタッ」と止まります。
だから盆までに稼げるだけ稼いでおくことが重要なのです。
9月
8月にお金を使い果たしている人が多いので9月はきついです。
2月ほどきつくはありませんが、祝日が二日あるのに30日までしかありません。
10月
夜の街は相変わらず稼げる要素がないので11月までは我慢しましょう。
しかし観光地であればシーズンに入るので「待ってました!」というところです。
特に貸し切りでの利用があると一気に売り上げが増えます。
11月
サービス業の仕事は12月が繁忙期になるので、その前の11月に忘年会をやってしまうところが多いです。
ということで、11月の上旬から中旬はサービス業の忘年会が期待できます。
そして11月の下旬からはいよいよ本格的な忘年会シーズンがはじまります・・・
まとめ
ざっくりとですが、月ごとのタクシーの利用客の傾向を解説してきました。
数年タクシードライバー(運転手)として働けばいずれ分かることですが、タクシー未経験者がいきなり2月からはじめて
こんなに稼げない仕事なのか?
となってすぐに辞めてしまってはもったいないですし、12月からはじめて儲かるからといって
ボロい商売だぜ!
とあまく考えてもらっても困ります(笑)。
あと、勤務する会社の地域によっては
- 駅で客待ちする許可を受けていない
- 飲み屋街で営業できない
- 観光地ではない
といった稼ぎにくい会社もあるので、家に近いからといった理由だけで転職先を決めるのは考えものです・・・